快調と思ったRTS君。

 ネットでRTSの使用方法を確認していると、LED表示がありランプが点灯することが判明!!(笑)
 オリンパスのM-1は針表示だけなので、針表示だけだろうと思っていたのだが、RTSはシャッタースピードの表示の横にLED表示があり、ランプが点灯するらしい。(笑)
 「そんなの知らなかったよ。やってしまったか…。」
 RTSは針で絞りとシャッタースピードは表示されるため、最近マニュアル露出しか使わない私にとって、カメラの露出計が測った‘適正’露出表示のためのLED表示はそれほど重要ではない。
 LED表示以外はすこぶる快調なので、直らないようなら、少し値引きしてもらうかと思ってお店に持っていった。
  
 ご存知のとおり、RTSは古い機種でほとんどの場合、修理不能と言われている機種なので、修理できると全く期待していなかったのだが、お店の主人と共にお店と契約している修理屋さんの所に行ってみたところ、修理屋さん曰く、「部品もあるから、直るよ。預かることになるけど、いい?」とのこと。

 駄目なら予備のLEDに乗せ替えてくれるそうだ。もし部品がなくても修理屋のネットワークを使って部品を探して直すと言っていた。
 流石、韓国…。
 キューバでは、自動車の輸入が制限されてしまっているため、60年代、70年代のアメリカ車を修理して現在も乗り継いでいる。同様にカメラが貴重な国―おそらく日本以外の国ーでは、直していつまでも使えるようにする。
 
 「日本ではRTSの修理は基本的に不可能だから、駄目かと思いました。」と言ったら、修理屋さん曰く、「部品さえあれば、韓国では直らないカメラはない。」というお言葉。力強いです。

 別のお店だが、ローライフレックスのOHと祖父の形見分けのオリンパスM-1とカビだらけのレンズ2本のOHを頼んだが、価格と時間とも非常に満足のいくものであった。

 今度も上手くいくことを期待する。
 修理代はお店持ち。
 
 ちなみに、私の初めて買ったカメラ(ローライフレックス3.5F)もこのお店で買った。 
 4月12日に仲間入りしたCONTAX RTS + REAL TIME WINDER W-3の記念撮影。
 実に美しいデザイン。
 ただ、CONTAX RTSlllより、重く、がさばる。これを考えるとCONTAX RTSlllはワインダー付きで相当、小型化したと言えるだろう。
 
 RTSを見ると、ポルシェ・デザインが直接画いたデザインのコンセプトをCONTAXの他の機種でも、上手く取り入れ、そのコンセプトを最後まで守り続けたということが解る。
 それはこのRTSのデザイン・コンセプトが非常に優れていたことを意味する。
 とても、30年も前のデザインとは思えない。
 美しい・・・。  

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 「レンズ交換式AFレンジファインダー」という世界でG1、そして後続機のG2のみで採用されているユニークなカメラ。

 通常のレンジファインダー・カメラはファインダー内の重像を重ね合わせることによりピント合わせを行うのだが、G1は重像をファインダー内で直接見ることはできない。その代わり、AFが付いている。また、MFモードでは、フォーカスダイヤルを回して、ファインダー内のデジタルスケール化した測距表示によってフォーカスをあわせる。「ファインダー内で重像を見ることができないことから、Gシリーズはレンジファインダー・カメラでない。」と言う人もいるが、レンジファインダー・カメラとは、光学的な距離計(レンジファインダー)付きのカメラのことであるから、ファインダー内に重像が見えるかどうかは問題ではないはず。

 G1は基線長強化形外部パッシヴAF方式となっているので、二つの測距窓の相位を利用してAFを行っているということになる(ちなみにG2は赤外線によるアクティブ方式も併用)。したがって、二つの測距窓の相位を利用している光学的な距離計が搭載されているGシリーズは、やはりレンジファインダー・カメラということになる。ただ、光学的に測距した情報が、ファインダー内に重像でなく、デジタルスケール化した測距表示になっているだけである(多分・・・)。ただ、レンジファインダー・カメラの代表的存在であるM型ライカのようなカメラではないことだけは確かである。まあ、「レンズ交換式AFレンジファインダー」という新しい概念のカメラなのである。

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 交換レンズに連動し、ファインダー表示が変わる変倍型ファインダーを採用。パララックスも自動的に補正する実像式ファインダー。要は、よくあるズーム式のコンパクトカメラのようなファインダーを持っている。これは、これで非常に良くできている。欲を言えばもう少し明るいファインダーが欲しいかった。B21の外付けファインダーくらいクリアなファインダーだったら良かったのだが、変倍型ファインダーと明るさを両立するのは難しかったのだろうか?

 Gシリーズは「ピントが確認できないから、怖くて使えない。」などと言われることも多いが、レンジファインダー・カメラは元々、パララックスもあり、近接撮影や望遠での撮影は苦手なわけで、厳密なピントや構図を求めるなら、別のカメラを使うのが良いだろう。
 
 Gシリーズだけでなく、レンジファインダーカメラで、睫毛や目だけにピントを合わせるようなポートレートを撮るのは不可能とは言わないが、機材の選択のミスだと思う。Gシリーズだけでなく、ライカや最近発売されたZeiss Ikonなどの高性能の距離計を積んだカメラでも、そもそも重像自体が、割と大きな範囲同士の像で合わせるのだから、一眼レフのようにはいかない。プレビューボタンのようなものもないので、どのくらいボケるのかも経験とカンによる(勿論、一眼レフのプレビューも仕上がりと全く同じに見える訳ではない)。結局、睫毛ピントや目だけピントを合わせる場合、使っているレンズと対象までの距離にもよるが、重像の大きさより小さな範囲のもののピントは経験とカンに頼ることになり、結局、この当たりだろうということで、撮影するしかないわけである。

 したがって、レンジファインダー・カメラは、ちょっと絞って距離を決めてパンフォーカスで街角などをスナップするといった使い方が正しいような気がする。

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 ただ、パンフォーカス・スナップ用としては、G1には若干の問題がある。普通のMFカメラならば、パンフォーカスになるように、F値と距離を計算しておいて最初にセットしておけば、すぐに撮影できるのだが、G1はレンズにはフォーカスダイヤルはなく、カメラ本体のフォーカスダイヤルで操作する。ところが、このG1のフォーカスダイヤルは、ちょっと触れるとすぐに回ってしまうので、MFモードにしてダイヤルを固定して使うことが難しいのである。
 
 私は、家にあった平形の薄いプラスチックゴム(髪を結ぶためのゴム?)をフォーカスダイヤルとボディの間に挟むことによって、ちょっと触れたくらいでは、ダイヤルが回らないようにして問題を解決した。勿論、力を入れなければダイヤルが回らないという訳ではなく、程好い感じのダイヤルの硬さになっている。これによって、フォーカスダイヤルを固定して使えるようになった。現在は、パンフォーカス用として使う時は、MFモードで使うことが多い。

 G1の基本性能は、ほとんどCONTAXの一眼レフと同じ性能と機能を実現している。設計の思想もCONTAXで統一されているので、全く迷いなく使うことができた。また、G1も美しいデザインである。外装はチタンで、高級感のある佇まいである。ただこのチタン、すぐに傷が付く・・・。 
 
 G1は一眼レフのようにミラーがない分、カメラは薄く、小さくでき、レンズの設計の自由度も増すため、一眼レフカメラよりも、設計に無理のない高性能のレンズが用意されることになる。
 ミラーショックもないため、手ブレもしにくく、手持ちの夜景のスナップなどには大変、重宝している。
 「標準レンズの帝王」とうたわれるCarl Zeiss Planar T* 50mm/F1.4を凌ぐ描写性能を持つと言われるのが、このG用に開発されたCarl Zeiss Planar T* 45mm/F2である。

 45mmと若干広角寄りの画角は、非常に使いやすい。
 一眼レフのようにこのレンズを通した光を直接、ファインダーで見てみたいと思っているのは私だけではないだろう。

 しかし、ファインダー内のデジタルスケール化した測距表示でピントを合わせるのは良いのだが、ボディのフォーカースダイヤルではなく、レンズにフォーカスリングをつけておいてくれれば、もっと楽にMF操作ができたのに…。

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 Carl Zeiss T* Biogon 28mm/F2.8。
 
 Biogonとは、レンズの構成がほぼ前後対称のレンズ構成をとっているレンズのことを言う。前後対称のレンズ構成のために、後ろのレンズはシャッター面のギリギリのところまで迫っている。このため、この構成のレンズは、ミラーボックスという物理的制約のある一眼レフには使えない(使える特殊な機種もある)。レンズをこのような前後対称のレンズ構成にすると歪曲収差などを極限まで抑え込んだレンズとなる。
 
 また、Biogonとは、Bio(生命)とgon(角度)の合成語で、生命を生き生きと写し込むという意味を込めていると言う。

 1994年に、Zeissと京セラの共同作業でCONTAX Gシリーズ用のレンズとして送り出したのが、このBiogon 28mm/F2.8とBiogon 21mm/F2.8である。 
 このレンズ、確かにフィルムに生命が宿ったかのようなびっくりするような色が出る。このレンズのおかげで、Y/C用のDistagon 28mm/F2.8の出番はほとんどなくなってしまった・・・。

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 Carl Zeiss Biogon T* 21mm/F2.8。

 レトロフォーカス構造の広角レンズの中でもとりわけ評判の高いY/C用のDistagon T* 21mm/F2.8のフィルター径は82mmもあるのだが、Biogon T* 21mm/F2.8は、55mmと非常にコンパクト。
 やはり写りは、D21を凌ぐものがある。
 画角が広いため外部ファインダーを使用する。外部ファインダーは良くできていて、G1のボディのファインダーよりはるかに明るく見やすいものになっている。
 ただ、外部ファインダーなので、正確なフレーミングが必要な時はやはり、見たままを切り取れるSLRのY/C用D21が活躍する。
 
 B21、D21とも最高峰の広角レンズであることは間違いない。
 
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 Carl Zeiss Sonnar T* 90mm/F2.8。

 ピントが合わないなど散々な評判のため人気がないのか、中古の価格がとても安いSonnar T* 90mm/F2.8。最初は買うつもりはなかったのだが、あまりの安さに購入。

 使ってみると、ピントが合わないのではなく、レンジファインダー・カメラであるG1+S90で、一眼レフ+85mmあたりのレンズを使って撮るような距離から、睫毛だけ、目だけにピントを合わせようとするようなポートレートを、しかも、絞り開放で撮ろうとするから、ピントが合わないと言っているだけのように思う。

 ボケの美しさは絞り開放に現れるのではなく、被写界深度、及び被写体までの距離とその背後の距離によって現われるものだと思う。絞り開放だとピントの合う部分-被写体までの距離にもよるが-あまりに薄くなってしまい、何にピントが合っているのかわかならい写真ができる。 近接撮影、長い焦点距離のレンズは苦手のレンジファインダーで、数ミリのところだけにピントを合わせようとしても、それはどんな優れた距離計を持っているレンジファインダーカメラを使用しても無理なことである・・・。
 
 G1のパッシブセンサーによるAFのスピードは確かに速いとは言えないが、かなり正確である。AF性能が向上したG2は新規に搭載されたアクティブセンサーによるAFで早くピントを合わせるが、正確性はG1と同様のパッシブセンサーAFによっているとのことである。

 レンジファインダーの特徴とG1の癖を考えて被写体を選べば、ゾナー 90mmは、決してピントが合わないレンズではない。
 ただ、一眼レフと同じような使い方をしたら、上手く撮れないだけ。要は、間違った使い方をしたから、ピンボケを量産しただけ・・・。しかし、そういう使い方をしてみたくなる誘惑に駆られるレンズではある。(笑)

 本当に、不当で不幸なレッテルを貼られてしまったレンズだと思う。

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 先日、レンズ落としました・・・。
 初めての経験です。

 リック式のカバン(National Geographic NG5162)のファスナーは閉めていたのだが、あまりに重くて、歩いているうちに開いてしまった・・・。
 いつもは注意して二つ付いているファスナーを完全にどちらか一方に寄せて閉めるようにしていたのだが、久しぶりに使ったので、忘れていて、二つのファスナーを半分づつ中央に寄せて閉めていたのだった・・・。

 「ゴット」と後ろで音がして、何かと思って振り返ったところ、ケースごとレンズが・・・。(哀)
 しかも、一番落としてはいけないレンズが・・・。

 レンズを持ち上げた時に、カラカラと嫌な音がした時には、血の気が引きましたが、ケースごとであったのと落ち方が良かったのか奇跡的にフロント・キャップがちょっと潰れて、Pフィルターの方に突っ込んだため、Pフィルターがお亡くなりになっただけですんだ。

 とりあえず、見た目には目立った傷もなく、絞りやフォーカシングなどの機能上も、ファインダー上の像も問題なかったので、落下後も、そのまま撮影でそのレンズも使ってました。

 フィルムの上がりを4倍ルーペで確認したところ、とりあえず問題なさそうです。
 良かった・・・。
 
 しかし、レンズがレンズなので、点検に持って行こうと思います。
 他のレンズなら、どうしても気になるなら、買い換えるなりすればよいのですが、中古でもそう簡単に買えないレンズですので・・・。

 問題なかったから、笑っていられますが、レンズが逝ってしまっていたらと思うと背筋が凍る思いでした・・・。
 良い教訓になりました・・・。
 2009年5月14日。
 絶滅危惧種 CONTAX RTS、保護のため捕獲・・・。
 
 とても安くて、綺麗だったもので・・・。
 これまで、CONTAXは、ST、NX(売却済)、RTSlll、TVS Digital、RTSlll、RTS、G1、RTS、RTSと、Y/Cだけで、6台も・・・。
 日本と韓国に分けておいてあるので、そんなに防湿庫の中身が増えていないようにように感じるのが良くない。(笑)

 日本では、AXやN1なども、かなり綺麗なものでも3万くらいで買えるようになっているので、絶滅危惧種保護を理由に余計なものを捕獲してしまいそうになる今日この頃・・・。
 

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 CONTAX STのミラーズレの修理は、京セラのサービスセンターに問い合わせたところ、1万3千円程度で、修理できるとのこと。

 しかし、私のST、中野の有名店のAB-ランクだったので、使用上は何の問題もなかったのですが、それほど綺麗な状態のカメラでない。今、STは良品でも3万円はしないので、このまま退役してもらうことにしよとう思う。
 
 ただ、フォーカッシング・スクリーン(FW)、アイカップF-4の予備などもあるので、良い出物のST、AXがあれば、そのうちY/Cシステムの補完として、再度、お迎えしたいと思います。
 本当は、すぐにでも、お迎えしたいところなのですが、RTSⅢ、D21の修理代などもあり、そうは簡単にいかない…。(笑)

 CONTAX ST。
 私が初めて使った、SLRカメラで、美しいデザイン、シンプルな機能と、CONTAXの魅力を教えてくれた本当に素晴らしいカメラでした。

 さよなら、私の愛したCONTAX ST。
 そして、また会う日まで…。