「レンズ交換式AFレンジファインダー」という世界でG1、そして後続機のG2のみで採用されているユニークなカメラ。

 通常のレンジファインダー・カメラはファインダー内の重像を重ね合わせることによりピント合わせを行うのだが、G1は重像をファインダー内で直接見ることはできない。その代わり、AFが付いている。また、MFモードでは、フォーカスダイヤルを回して、ファインダー内のデジタルスケール化した測距表示によってフォーカスをあわせる。「ファインダー内で重像を見ることができないことから、Gシリーズはレンジファインダー・カメラでない。」と言う人もいるが、レンジファインダー・カメラとは、光学的な距離計(レンジファインダー)付きのカメラのことであるから、ファインダー内に重像が見えるかどうかは問題ではないはず。

 G1は基線長強化形外部パッシヴAF方式となっているので、二つの測距窓の相位を利用してAFを行っているということになる(ちなみにG2は赤外線によるアクティブ方式も併用)。したがって、二つの測距窓の相位を利用している光学的な距離計が搭載されているGシリーズは、やはりレンジファインダー・カメラということになる。ただ、光学的に測距した情報が、ファインダー内に重像でなく、デジタルスケール化した測距表示になっているだけである(多分・・・)。ただ、レンジファインダー・カメラの代表的存在であるM型ライカのようなカメラではないことだけは確かである。まあ、「レンズ交換式AFレンジファインダー」という新しい概念のカメラなのである。

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 交換レンズに連動し、ファインダー表示が変わる変倍型ファインダーを採用。パララックスも自動的に補正する実像式ファインダー。要は、よくあるズーム式のコンパクトカメラのようなファインダーを持っている。これは、これで非常に良くできている。欲を言えばもう少し明るいファインダーが欲しいかった。B21の外付けファインダーくらいクリアなファインダーだったら良かったのだが、変倍型ファインダーと明るさを両立するのは難しかったのだろうか?

 Gシリーズは「ピントが確認できないから、怖くて使えない。」などと言われることも多いが、レンジファインダー・カメラは元々、パララックスもあり、近接撮影や望遠での撮影は苦手なわけで、厳密なピントや構図を求めるなら、別のカメラを使うのが良いだろう。
 
 Gシリーズだけでなく、レンジファインダーカメラで、睫毛や目だけにピントを合わせるようなポートレートを撮るのは不可能とは言わないが、機材の選択のミスだと思う。Gシリーズだけでなく、ライカや最近発売されたZeiss Ikonなどの高性能の距離計を積んだカメラでも、そもそも重像自体が、割と大きな範囲同士の像で合わせるのだから、一眼レフのようにはいかない。プレビューボタンのようなものもないので、どのくらいボケるのかも経験とカンによる(勿論、一眼レフのプレビューも仕上がりと全く同じに見える訳ではない)。結局、睫毛ピントや目だけピントを合わせる場合、使っているレンズと対象までの距離にもよるが、重像の大きさより小さな範囲のもののピントは経験とカンに頼ることになり、結局、この当たりだろうということで、撮影するしかないわけである。

 したがって、レンジファインダー・カメラは、ちょっと絞って距離を決めてパンフォーカスで街角などをスナップするといった使い方が正しいような気がする。

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 ただ、パンフォーカス・スナップ用としては、G1には若干の問題がある。普通のMFカメラならば、パンフォーカスになるように、F値と距離を計算しておいて最初にセットしておけば、すぐに撮影できるのだが、G1はレンズにはフォーカスダイヤルはなく、カメラ本体のフォーカスダイヤルで操作する。ところが、このG1のフォーカスダイヤルは、ちょっと触れるとすぐに回ってしまうので、MFモードにしてダイヤルを固定して使うことが難しいのである。
 
 私は、家にあった平形の薄いプラスチックゴム(髪を結ぶためのゴム?)をフォーカスダイヤルとボディの間に挟むことによって、ちょっと触れたくらいでは、ダイヤルが回らないようにして問題を解決した。勿論、力を入れなければダイヤルが回らないという訳ではなく、程好い感じのダイヤルの硬さになっている。これによって、フォーカスダイヤルを固定して使えるようになった。現在は、パンフォーカス用として使う時は、MFモードで使うことが多い。

 G1の基本性能は、ほとんどCONTAXの一眼レフと同じ性能と機能を実現している。設計の思想もCONTAXで統一されているので、全く迷いなく使うことができた。また、G1も美しいデザインである。外装はチタンで、高級感のある佇まいである。ただこのチタン、すぐに傷が付く・・・。 
 
 G1は一眼レフのようにミラーがない分、カメラは薄く、小さくでき、レンズの設計の自由度も増すため、一眼レフカメラよりも、設計に無理のない高性能のレンズが用意されることになる。
 ミラーショックもないため、手ブレもしにくく、手持ちの夜景のスナップなどには大変、重宝している。
  
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