OLYMPUS OM-D E-M1

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 「OM-D E-M1 Touch & Shooting」でE-M1の印象を書きましたので、特に新しいことはないのですが、再度、簡単にまとめてみます。

【デザイン】
 E-M1というモデル名のとは別にOM-Dと言うシリーズ名(?)があるため昔のOMシリーズを彷彿とさせるデザイン。
 悪くはないけど、かっこよいというほどのデザインでもないかな。
 OLYMPUS M-1、OM-1、OM-2あたりまでの存在感あるデザインにはやはり勝てないと思います。
 どうしても、“一所懸命、似せて作りました”感を感じてしまいます。


【画質】
 1685万画素あるので、十分です。ファイルサイズもこのあたりが扱いやすくてよいのではないでしょうか。
 高感度画質もISO1600程度までならEOS 6Dと差があるようには思えません。
 それ以上ですとEOS 6Dの方が余裕がありそうです。
 ただ、100%で比べでもしない限り、そんなに気にはならないでしょう。
 ISO1600まで使えれば、明るく開放からシャープ、同価格帯のフルサイズのレンズより1、2段ほど速いシャッタースピードを切れますので、ほとんどのシーンに対応できます。ISO1600以上も使えるのは確かによいのですが、FT/MFTレンズは絞らなくても十分にシャープですし、被写界深度も深いので、私のこれまでの撮影において、スナップやスポーツ撮影でもISO1600以上が必要になるシーンがあまり思い浮かびません。
 ようやく、FT/MFTのコンセプトを発揮できるセンサーが出てきたと感慨深いです。

 だから、E-7を…。
 止めましょう…。


【操作性】
 2×2のボタン、レバーの操作性で、カスタマイズ性が非常に高く、好きなようにセッティング出来ます。
 とりあず、Fn1にはAF、Fn2にはAF[home]、AEL/AFLにデジタルテレコンを割り当てています。
 動画はめったに撮らないので録画ボタンに何か別の機能を設定して、レバー2の時に動画録画を割り振ろうと思ったのですが、そのような設定はできないようです。レバー1、レバーで2で完全に独立してボタンに機能を割り振れると思っていたのですが、そのようにはなっていないようです。たぶん、難しいことではないので、ファームアップで設定できるようにしてくれることを期待しています。

 ただ、オリンパスのカメラはこの機種にかかわらずカスタマイズ性が非常に高いです。
 EOS 6Dは、メイン・ダイアル(前)とサブ・ダイアル(後)の機能の入れ替えができない項目が結構あります…。

 E-1、E-3ともAv(A)モード時には、メイン・ダイヤル(前)に露出補正、サブ・ダイアル(後)に絞り、Mモード時にはメイン・ダイヤルにシャッター・スピード、サブ・ダイアルに絞りを設定していました。
 これは、撮影時に、まず撮りたい画(ぼかすのか、絞るのか)を決めて、その後、露出補正、シャッター・スピードで露出を調整してすぐにシャッターを押せるようにシャッターボタンに近い位置のダイヤルに露出補正やシャッター・スピードを設定していました。

 これは、私が使用していたCONTAXがAvモードを基準に設計されたカメラだった影響です。つまり、露出補正のダイヤルがシャッターボタンの直ぐ脇にあります。

 ところが、EOS 6Dは、Mモード時にはダイヤル機能を振り替えることは可能ですが、Avモードの時には、メイン・ダイヤル(前)に絞り、サブ・ダイアル(後)に露出補正が設定されており、これを切り替えることが出来ません。これはおそらくCanonがカメラをモード化したときにTv(S)モードを基準に設計したカメラだったことが影響しているのではないかと思います。CanonやNikonは、シャッターの直ぐ近くのダイヤルはシャッタースピードで、あまり使う必要のない露出補正は遠い方に設定されていました。まず、まず撮りたい画が、「ぼかすのか、絞るのか」でなくて、「動かすのか、止めるのか」であったことがカメラの設計思想に影響しているのではないかと勝手に思っています。(笑)

 Canonのサービスセンターにも切り替えることができるか確認しましたが不可能との回答をもらいました。今後、技術部にも報告を上げて検討しますと書かれていましたので期待したいと思います。(たぶん、無理だと思うけど…。)

 OLYMPUSはそのような心配をすることなく、すべてのモードで、ダイアルの操作を自由に設定できます。
 他のメーカーを使っている人が、サブに使っても設定すれば、ほぼ同じ操作ができるカスタマイズ性の高さは特筆ものではないでしょうか?

 EOS 6Dだけ設定が替えられないので、EOS 6Dに合わせてダイヤルの設定を替えるかとも思ったのですが、慣れというのは恐ろしく、ちょっとミスが多くなり断念。OLYMPUS E-3、E-M1はそのままメイン・ダイヤル(前)に露出補正、サブ・ダイアル(後)に絞り、Mモード時にはメイン・ダイヤルにシャッター・スピード、サブ・ダイアルに絞りで行こうと思います。
 EOS 6Dは、こういう作法とあきらめて、そのまま使おうと思います。
 ほぼ、CONTAX 6Dなので…。

 しかし、E-M1、よくこの大きさにこれだけの機能をワンアクションで振り分けたなと感心します。

 サブモニターがなくなってしまったのが、少し残念ですが、大きさから考えれば仕方がないことでしょう。
 モードダイアルのところが、露出補正ダイアルだったら電源オフでも設定が一見できるので、よかったかなと思いますが、他のダイヤルとの兼ね合いもありますので仕方がないところでしょうか?
 ところで、最近のカメラはみなモードダイヤルをいい場所に置いてありますが、そんなに使う機能なのでしょうかね?私は、Av(A)モードとMモードしか使わないので、他の機能を使ったこともないので、あまり触れないダイアルなのです。他のユーザーは、撮影時にそんなに頻繁に色々なモードに切り替えるのでしょうか?
 

【バッテリー】 
 従来のフラッグシップ機に使われていたBLM-1(1550mAh)と比べると小型のBLN-1(1220mAh)になっていますので、容量ダウンです。E-M1はEVFですので、バッテリーも従来のフラッグシップ機より使うのでしょうが、特別に持ちが悪いという感じはありません。EVFになっても、背面液晶などカメラの他の部分でも省電力化されているでしょうし。
 OM-D E-M1 Touch & Shootingのイベントでは、バッテリーホルダー付でバッテリー2本で、1400枚撮れて、赤の警告がでましたので、それだけ撮れれば十分なのではないでしょうか?
 自分のカメラで一度にそんなに撮ったことはこれまで一度もありませんでしたし、今後もないでしょう。


【携帯性】
 現在の私の手持ちのレンズですと

 E-M1(497g) + ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5(435g) + MMF-3(42g) = 974g

 と、まあ、軽量というほどではありません…。

 E-3(890g) + ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5(435g) = 1325g

 EOS 6D(755g) + EF24-105mm F4L IS USM(670g) = 1440g
 EOS 6D(755g) + Kindai Y/C-EOS(36g)
    + Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-70mm/F3.5-4.5(325g) = 1116g

 よりは軽いですが、大きな差があるかと言われれば微妙です。(笑)
 もともと、ZD50-200SWD用を活かすための導入なので小型軽量はあまり関係なかったのですのでいいのですけど。

 小型軽量を求めるとしたら、MFT用の小型標準ズームをつけた時に、その真価を発揮すると思います。
 それでいて、ちょっと大き目の高性能レンズをつけても1000g以下というのはやはり特筆すべきことなのではないでしょうか?


【機能性(手振れ補正/AF)】
 これまでのE-SYSTEMも十分に強力でしたが、「5軸手振れ補正」になりさらに内蔵手振れ補正は強化されています。現在の販売されているカメラでこれ以上、強力な手振れ補正はないと言っても良いでしょう。

 AFも、FTレンズで十分なスピードでピントを合わせてくれます。E-3と比べてもそう劣っているという印象は今のところありません。オリンパスの直営店で試したところ、MFTレンズではE-3と同等以上、かなり速いという印象です。


【液晶】
 EVFの見え方を調整する「キャッツアイコントロール」のおかげか、EVFで撮っているのを忘れるくらい自然な見え方をします。OVFと同じとは言いませんが、かなり迫ってきています。
 正直、EVFは、利点と欠点を理解した上で、かなり割り切って使わないとならないという印象で、特にフラッグシップ機にEVFを搭載するということにかなり否定的だったのですが、このE-M1に搭載されているEVFはそのような考えが既に時代遅れになりつつあると感じるくらい良い出来です。
 EVFの残された問題は、連写H(約10コマ/秒)時のパラパラ漫画状態を解決するくらいなのではないでしょうか?これも、連写H(約10コマ/秒)時の撮影後の表示をキャンセルする機能を付加するか、ずっとEVFに映像を写し続ける機能を付加すればよいので、そう難しいことなのではないでしょうか?

 背面液晶は、3.0型可動式液晶、約104万ドット(3:2)で、本当に綺麗に見えます。問題は、コンピューターのディスプレイより綺麗に見えるので、コンピューターで開くと「あれ?」と思うことがあります。

 背面液晶は、EOS 6Dと同等なので、両方を同時に使っても見え方に違和感がありません。E-3とは隔世の感があります。


【ホールド感】
 フラッグシップ機が、ミラーレス機になったので、恐ろしく小型になりました。
 とにかく、ミラーボックスがないので、恐ろしく薄い。
 E-3と比べるとかなり、心もとないですが、それでもグリップは小指が一本あまってしまうものの握りにくいというほどでもなく、レンズはできれば300g以下のものと組み合わせるのが使いやすいと思いますが、FTのHGの標準レンズくらいまでならなんとかボディ単体でも使えると思います。HGの標準ズームでもバッテリーホルダーがあった方が使いやすいと思いますけど。

 グリップ自体は小型化したための大きさの制約からか、少し細め。
 しかし、これ以上、グリップを太くすると大きなレンズを使った時に指がぶつかると思います。
 ちょうど、グリップのシャッターボタンのある上部の厚みの下に指が隠れるようにつくってあります。

 ついでに、マウント部の右下部には切り込みのようなものが入っていて他の部分より低くなっていますが、なぜそうなっているのかは、レンズをつけて操作してみるとわかります。
 ちょうど指がその部分にピッタと合うようにできていて、細かいところまで気を使って作っているのが理解できます。

 E-3、E-5のハンドリングを期待すると無理がありますが、E-XXX並と考えれば「まあ、納得」というところでしょうか?
 バッテリーホルダー(HLD-7)をつけるとFT用の大きなレンズをつけたときのハンドリングが改善されます。
 
 E-M1(497g) + HLD-7(236g) = 733g

 ですので、E-3(890g)単体よりも軽いです。


【総評】
 E-3、E-5などからのユーザーで、SHGレンズを持っているユーザーはハンドリングの面で少々、不満が出るかもしれませんが、HGレンズ中心のユーザーなら、HLD-7をつければ十分に対応できると思います。
 また、機能的には十分に代替になるものだと思います。

 新しい小型軽量のシステム・カメラと考えれば、OM-D E-M1は現在の最高峰のバランスのカメラと言えるのではないでしょうか?

 ISO1600が問題なく使えるようになったMFTは、「もう撮れない世界はない」にかなり近づいたと思います。


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