【操作性1 ボタン配置等】
 E-3は、ボタンの配置がE-1に比べて、バランスよく他社のカメラと同様に綺麗に並んでいる。しかし、それが使いやすいかはまた、別問題である。
 デジタルカメラのライターは、E-1のボタンの配置を使いづらいと酷評している人が多く、E-3で他社並みになったといって歓迎しているようだ。これは、他社のD-SLRと併用する必要がある人には意味のあることかもしれないが、それ以外の人にとっては、どうでも良い問題である。
 実際にE-1を長く使っている人が、のボタンの配置に文句を言っている人はあまりいないように思える。なぜなら、E-1のボタンの配置は非常に練られたものであったからだ。無秩序に散らばっているように思われるボタンの配置は、使っていくうちに、なぜそこにそのボタンが配置されているかを感じられるような設計になっている。カメラを良く使う人が、何度も手の動線を確認しながら設計したのだろうと感じられる設計であり、無秩序に感じられるボタンの配置は、実は人の手の動線という秩序に基づいて設計されたことを理解できるのである。そのため、手の動きが非常に自然なものなる設計であったのだ。
 
 E-3では、AF、MF切り替えレバー、モードダイヤル、ホワイトバランス・ボタンが廃止されてしまった。慣れの問題もあるのだが、操作性は、ダイレクト操作ということを考えれば、半歩後退といった感じである。
 また、電源スイッチが、ボディのシャッターに近い位置から、EOSのようにボディの背面の低い位置に変更されてしまったのも、少し残念である。私の最初の一眼レフがCONTAX STだったので、電源スイッチは、シャッターの近くにあるものだという感覚があったので、いつも、電源スイッチをカメラ上部に探してしまう。(笑)
 最初に使ったカメラというのは、非常に影響を及ぼすものだなと感じる。
 ダイヤル式のカメラの方が使いやすいと思うのだが、今やその選択肢は存在しないのが、残念である。

 E-3で不満があるのが、OKボタンの位置の移動である。十字キーの真ん中に配置されるという、よくある場所に落ち着いてしまっているが、OKボタンの位置は、E-1の位置の方が使いやすかったように感じる。
 それより不満なのが再生ボタンが小さいことである。E-1は割と大きなボタンが傾斜がついた形で配置されていたが、E-3は小さな丸いボタンが申し訳なさげについているのである。なぜ、これほど大きさを変えなければならなかったか、そして、なぜその周りを取り囲むように小さな山をつけたのであろうか?
 E-1は、使えば使うほど、なぜこのボタン配置とデザインを選択したのかを感じ取ることができたのであるが、E-3は、見た目は綺麗な配置になっているのだが、今のところ、使えば使うほど、なぞが深まっている。(笑)

【操作性2 液晶モニター】
 2軸可動式、2.5型23万ドットのハイパークリスタル液晶搭載。α700やD300の約92万ドットのVGA液晶モニターあたりと比べると差がでるのだろうが、単体で使っている分には、2.5型23万ドットで十分、満足である。ホワイトバランスとともに、E-1からの進化で恩恵を感じる点がこの液晶の大型化であった。流石にE-1の1.8型13.4万ドット、最大拡大表示が4倍では、細かいピントの確認はできなかった。E-3では7倍程度まで拡大すれば、十分にピントを確認できる。
 D-SLRに3型の液晶をつけると背面のボタン配置に無理がでてくるので、2.5型~2.7型あたりがベスト・マッチングだと思う。
 バリアングル液晶は、やはり使いやすい。2軸可動式で横に引き出すタイプなので、レンズの光軸と液晶画面がずれるのは、どうかと思ったのだが、使ってみるとあまり問題はなかった。
 一つ気になるのは、液晶を横に引き出して使うと液晶画面の下に書かれているOLYMPUSのロゴがひっくり返しになること。無理にOLYMPUSのロゴを書き入れる必要はなかったような気がするのは私だけではないと思う。(笑) 

【操作性3 AF操作】
 E-3のAFの性能はかなり強力になっているのは間違いないのだが、その操作性は、まだ少しこなれていないように思われる。まず、何よりもAFターゲットボタンを押してからでないと、AFターゲットを移動できないのである。撮影時には十字ボタンには何の機能も割り当てられていないので、設定さえしておけば、十字ボタンでダイレクトにAFターゲットを選択できるようにしてもらいたい。
 また、十字ボタンにはもう一つ問題がある。AFターゲットを移動させるのに、ボタンを一回ずつ押さないとAFターゲットが移動しないのである。これは、ボタンを押している間は連続でAFターゲットが移動し、さらにループするように変更してもらいたい。難しいことではないと思うので、是非、ファームアップで対応を検討して欲しい。
 AFターゲットはメインダイヤル、サブダイヤルでも選択可能であるのだが、AFターゲットを縦に移動するのに横に動くダイヤルで操作するのは人間工学的に間違っているように思う。この点は、CONTAX NXの操作性は非常に優れていた。NXはCONTAXの伝統的なダイヤル方式を捨ててしまったCONTAXとしては異端の操作性であったが、コマンドダイヤル+ジョイスティックを使う“現代的”なカメラの中では最も洗練された操作性を持っているカメラであった。さらにレンズには絞りリングが残されていたので、コマンドダイヤルにより多彩な設定を割り振れた。
 特にCONTAX NXの設計で感心したのは、液晶のコントロールパネルを横にスクロールするものは横に動くコマンドダイヤルに、縦にスクロールするものには縦に動くコマンドダイヤルに機能が割り振られていたという点である。細かい点ではあるが、実際に使ってみると非常に使いやすかった。

 話を元に戻そう。とにかく、E-3のAFターゲット選択の操作性には少々難がある。E-3の優れたAF性能がその操作性によってスポイルされてしまうのは、あまりに惜しい。ファームアップでも十分に対応可能であると思われるので、早急に対応をお願いしたい。

 色々試してみたのだが、現在のAFモードは、シングル・スモール・ターゲットを常用している。

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