Carl Zeiss Sonnar T* 90mm/F2.8。

 ピントが合わないなど散々な評判のため人気がないのか、中古の価格がとても安いSonnar T* 90mm/F2.8。最初は買うつもりはなかったのだが、あまりの安さに購入。

 使ってみると、ピントが合わないのではなく、レンジファインダー・カメラであるG1+S90で、一眼レフ+85mmあたりのレンズを使って撮るような距離から、睫毛だけ、目だけにピントを合わせようとするようなポートレートを、しかも、絞り開放で撮ろうとするから、ピントが合わないと言っているだけのように思う。

 ボケの美しさは絞り開放に現れるのではなく、被写界深度、及び被写体までの距離とその背後の距離によって現われるものだと思う。絞り開放だとピントの合う部分-被写体までの距離にもよるが-あまりに薄くなってしまい、何にピントが合っているのかわかならい写真ができる。 近接撮影、長い焦点距離のレンズは苦手のレンジファインダーで、数ミリのところだけにピントを合わせようとしても、それはどんな優れた距離計を持っているレンジファインダーカメラを使用しても無理なことである・・・。
 
 G1のパッシブセンサーによるAFのスピードは確かに速いとは言えないが、かなり正確である。AF性能が向上したG2は新規に搭載されたアクティブセンサーによるAFで早くピントを合わせるが、正確性はG1と同様のパッシブセンサーAFによっているとのことである。

 レンジファインダーの特徴とG1の癖を考えて被写体を選べば、ゾナー 90mmは、決してピントが合わないレンズではない。
 ただ、一眼レフと同じような使い方をしたら、上手く撮れないだけ。要は、間違った使い方をしたから、ピンボケを量産しただけ・・・。しかし、そういう使い方をしてみたくなる誘惑に駆られるレンズではある。(笑)

 本当に、不当で不幸なレッテルを貼られてしまったレンズだと思う。

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