「オリンパスE-システム 第二章」として、本日、E-410、E-510、E-1後継機・交換レンズ群の開発が発表された。

 フォトキナの時に、オリンパスの担当者が「オリンパスE-システム 第二章」は期待を裏切らない、待たせることはないと言っていたが、E-410は4月末と2ヶ月先、E-510に至っては7月末・・・。E-1後継機は、年内となっているが早くて秋以降のようだし・・・。

 また、売れるかもしれない商品を適切な時期に投入できない・・・。
 しかも、メディアで報道されている販売予想価格が、ばらつきがあるものの、若干、高いような・・・。

 やや不安を覚える、「オリンパスE-システム 第二章」の始まりである。

 魅力のある商品であるように思える。しかし・・・。
 E-410は超小型+ライブビュー+ダストリダクションシステムという売りで他社のライバル製品より1-2万以上高い値付け。果たして、オリンパスの商品を選んでもらえるだろうか?
 E-510については、小型+ライブビュー+ボディ内手ブレ補正+ダストリダクションシステムが売りであるが、売るのは7月。ライバル会社はその一年前にこれと同等の製品を販売して、間違いなく、7月頃にはもう一ランクアップした製品を投入していることであろう。このスペックで7月に出して本当に売れるのだろうか?

 少し気になったことは、両機種ともAFが「オリンパスE-システム 第一章」の時から進歩しているようには見えないことである。測距点が沢山あれば良いというわけではないが、操作性が悪く、とっさに選択しにくい左・中央・右の3点のAF測距点のままというのは、正直、「オリンパスE-システム 第二章」に相応しいのかと思ってしまう。
 
 ライブビュー機能で、露出補正、ホワイトバランスが反映されるようになったのは、すばらしいことだと思う。しかし、E-410、E-510の液晶が固定となったのは残念である。液晶の視野角が広いのでどのように構えても、十分に見えるということのようなのだが、本当なのだろうか?

 現時点で、E-410、E-510が他社のライバル製品との比較で、もっとも特徴的なのはフルタイムライブビュー機能である。1000万画素、手ブレ補正機能、ダストリダクションシステムはすでにほとんどのライバル機種で、その精度の差こそあれ、既に達成されているのだから、フルタイムライブビュー機能を評価する、しないが、E-410、E-510の製品価値を決めるといっても過言でない。その肝の機能をE-330より落とすとは自殺行為のような気がしてならない。

 注目のE-1後継は、フルタイムライブビュー機能をもった仕様であること以外、詳細は不明であるが、どうやらバリアングル液晶が搭載されるもようである。
 液晶の視野角が広いので十分に見えるということなら、防塵坊滴仕様には液晶は固定の方が有利で、簡単であろう。プロ機にバリアングル液晶を載せるというのは、やはり、液晶の視野角が広くても液晶が固定式だと不都合があると言うことなのではないだろうか?可動式液晶は大賛成なのだが、E-1後継機にそれをつけるなら、それ以外の機種にはE-330に搭載されていた上下可動式の液晶をつけるべきであったような気がする。これで少し価格が上がったとしても、できると、できないでは満足度と撮影の自由度に大きく影響するような気がしてならない。

 E-1後継機のモックアップの写真を見ると、電源スイッチが変な場所に移動しているのがやや気になる。そして、より具体的なフォルムとなってきているのだが、フォトキナのモックアップよりかっこ悪くなったような・・・。AFやファインダーなど詳細はわからないが、今後の情報に期待して待つことにしよう。画質の方は、ISO800まで普通に撮れれば、不満はないし、今の技術で酷い画像しか出てこないこということはないと思うので、大丈夫だと思う。

 レンズは魅力のあるレンズが発表された。ついにオリンパスにも超音波モーターが搭載される。他のメーカーのAFレンズは使ったことがないので、今のレンズでも不満はあまりないのだが、確実に静かで早いならその方がよい。また、MF操作の操作感とレスポンスの向上を図ってメカニカルマニュアルフォーカス機構を取り入れたことは注目に値する。
 
 「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」は、35mm判換算で24mm相当の広角域をカバーする。おそらくは、ハイグレード(HG)シリーズの新中核ズーム。
 「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」は、現在発売中の「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5」の改良版で、SWD搭載のHGシリーズ高性能4倍超望遠ズームレンズ。
 「ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2.0 SWD」は、世界初のズーム全域F2.0の大口径を実現したスーパー・ハイグレード・シリーズの標準ズームレンズ。
 「ZUIKO DIGITAL 2.0x Teleconverter EC-20」は、マスターレンズの焦点距離を2倍に伸ばすテレコンバーター。

 何といっても注目は、「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」。35mm判換算で24mmスタートの待ち望んでいた新標準ズームである。これは、必ず買おう(買い換えよう)と思う。「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」は、買い換えたいけど、SWDがどのくらいの威力を発揮するかによる。しかし、発売から3年で全く同じスペックのレンズにSWD+メカニカルマニュアルフォーカス機構を搭載したレンズを出すことに、最初から搭載することはできなかったのかと若干の怒りを覚えるのも事実・・・。AF+MF微調整なら現状の電子式フォーカスでもいいのだが、MFをメインで使うと、かなり反応が遅く、フォーカスノブをグルグル(ジリジリ?)回さなくてはならなかったので、MF重視の人にはメカニカルマニュアルフォーカス機構は福音となるだろう。「ZUIKO DIGITAL 2.0x Teleconverter EC-20」も買い換えたいが、どのくらい暗くなるかが問題。まあ、結局は懐の問題・・・。

 発表されたレンズは興味深いレンズであることは間違えないのだが、ただ、明るい単焦点レンズは、まだ用意されていない。
 この点は、買うか、買わないか(買えないか)は別として、残念である。(Y/Cマウントの単焦点レンズがあるので、多分、買わないんだけど・・・。)やはり、単焦点レンズは売れないのでしょうかね?
 
 これらがヒットしないと、「オリンパスE-システム 第三章」は・・・。

 フォトキナの時のオリンパスの担当者のものすごい自信に、この日を楽しみに待っていたのだが、本日の発表を見たところ、レンズのSWD+メカニカルマニュアルフォーカス機構搭載と「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」発表以外はそれほど驚く内容はなく、期待外れ感が拭い去れないのは私だけだろうか?

 しかし、オリンパスには是非、頑張って欲しい。

【参考】http://olympus-esystem.jp/