ニコンのフィルムカメラ事業の大幅縮小のニュースが、写真を趣味とする人の不安感をかきたてたと思ったら、さらに追い討ちをかけるように、コニカミノルタが何とカメラとフィルム部門の完全撤退、ソニーへの事業引継ぎという二ユースが入ってきた。
 数年後には、ありそうなことだとは思っていが、こんなに早く来るとは・・・。
 経営判断の早い企業と言えばそれまでだが・・・。

 京セラ(CONTAX)、ニコン、コニカミノルタと主だったメーカーがフィルムカメラの舞台から降りてしまった・・・。
 コンタックス、コニカミノルタはデジタルでも見ることはなくなってしまったのである。コニカミノルタは、幸か不幸かソニーに引き継がれるので、αマウントは生き残る。しかし、フィルムカメラは恐らく生産しないだろう。また、昔からのファンはSONYの名の入った一眼レフカメラには少し抵抗があるだろう・・・。

 キャノンもペンタックスもフィルムカメラは全く商売になっていない状況だろうから、いつ撤退の報道があってもおかしくない。

 フィルムカメラの製造は、ライカやローライ、そしてコシナと言ったデジタルのノウハウがない小さな会社が、「フィルム文化の素晴らしさを守るために作る」という言い訳をしながら製造するようなニッチな市場になってしまった。

 非常に残念である。

 希望は、富士フィルムが、、「写真文化を守り育てることが弊社の使命」との意思表示をしてくれたことくらいである。
【参考】http://fujifilm.jp/information/20060119/index.html

 でも、それも10年後にはどうなっているか分かったものではない・・・。

 10年後には、人間の目と同じくらいのダイナミックレンジを持った撮像素子が開発されているかもしれない。そこまでは望まないが、せめて今のフィルムのレベルは達成して欲しい。その時まで、フィルムは今のように安価でどこでも買えるという利便性を持ったまま、生き残ってくれるだろうか?それだけが不安だ・・・。

 確かにデジタルは便利だが、フィルムも面白い。
 皆さん、両方、使いましょう。


 それと、ついにZF、ZSマウントが正式に発表された。Zeissのホームページによると、レンズ構成は“定評ある”Y/C(RTS)マウントと同じであり、しかも十分にフルサイズのデジタルにも対応するとのことである。Y/Cマウントより小さなマウントのF、M42でフルサイズに対応できるなら、フルサイズデジタル対応にするために巨大なマウントにしたNシリーズの立場は?
 Y/Cマウントでもレンズを少し大きくリファインすれば十分デジタル対応できたってことでは??
 今更ながらだが、新マウント、新レンズで十分の性能を確保するために大きく変更すると言うのは良いとしても、何でY/Cレンズをアダプター使用してでも取り付けられるマウントとフランジバックにしなかったのだろうか・・・。

 Zeissの馬鹿・・・。

 でもCONTAXの復活を信じてます。(笑)
 富士フィルムが買ってくれれば、一番、良いのですけど・・・。
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富士フィルムは、「写真文化を守り育てることが弊社の使命」との意思表示をしたものの、業績不振により、大幅な人員削減と写真・フィルム事業に大幅なてこ入れをするというリストラ策を発表した。
一応、「将来を見越した抜本改革によりイメージング事業の不採算を解消し、新たな成長戦略を推進」 というポジティブなものであるので、期待したいが・・・。
大丈夫か?
何年、もつか非常に不安である。

【参考】 http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1471.html


コダックも、フィルムの製造をとめることはないとの意思表示をしている。
【参考】 http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/corp/info_012406.shtml

両社とも、少なくともデジタルカメラがフィルムと同等の画質を確保できるまで、是非、頑張ってもらいたい。

アグファ、イルフォードもあるけど、このご時世なので、とりあえず、フジとコダックのフィルムが生き延びてくれればいいです・・・。
 デジタル一眼レフは、それだけ見れば、既に十分な画像を提供してくれる。しかし、フィルムを使って、同じ場所で同じ設定で、同じように撮るとこのように差が出てくる。
 ちなみにフィルムは、彩度を抑えた忠実な色表現用のフィルムで、医療・学術用途に適したフィルムと言われるフジのセンシア。
 
 どちらが良いかは感性の問題だが、私の感性はフィルムを捨てることを拒否する。

20060416_141545-_4162774_1.jpg
【OLYMPUS E-1 + ZUIKO DIGITAL 14-54mm/F2.8-3.5】

File0206.jpg
【CONTAX RTSlll + Carl Zeiss Makro-Planar T* 100mm/F2.8】

20060416_152112-_4162803_1.jpg
【OLYMPUS E-1 + ZUIKO DIGITAL 14-54mm/F2.8-3.5】

File0371.jpg
【CONTAX RTSlll + Carl Zeiss Distagon T* 21mm/F2.8】
 京セラのコンタックス事業の撤退に始まり、ニコンのフィルムカメラの大幅なラインナップの縮小、コニカミノルタのフィルムカメラ、フィルム事業の完全撤退とフィルムによる写真文化に暗雲が立ちこめる中、最も逃げ足が速いと思われていたが、なぜかしぶとくフィルムカメラのラインを維持していたキヤノン。
 キヤノンは、2月にはニコンのフィルムカメラの大幅な縮小に対して、フィルムカメラも十分にビジネスとして成立しているので、ラインナップも維持するとのことを明言し余裕綽々でいたにもかかわらず、ついに、産経新聞のインタビューに「機種は絞り込み、製品を固定する」と述べ、フィルムカメラの新規開発の中止を示唆した。

【参考】
Yahoo! JAPAN 5月26日 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060526-00000017-san-bus_all]
産経新聞 5月26日[http://www.sankei.co.jp/news/060526/kei003.htm] 


 「キヤノン。お前もか…。」というより「やっぱりね…。」という感じで別段驚きは感じないが、御手洗社長が経団連の会長職に専念するためにキヤノンの会長になると発表し、経団連会長の任期がスタートした直後にこの発表と言うのは、ちょっと発表の仕方がいやらしいと感じなくもない。

 しかし、御手洗氏の後の社長はカメラ事業部の責任者であった内田氏である。この人が、フィルムカメラに「市場のニーズがある限り続ける」とは言うものの、新機種は出ないと事実上の終了宣言をしたということは、フィルムカメラの愛好家にとっては、ある意味では幸せだったかもしれない。(産経新聞に自社のカメラを持ち会見している内田氏の写真はとてもカメラ好きの人のように見える。)
  
 需要が見込めず、フィルムカメラは儲からないから辞めるということなのだが、これが他の部署の出身の社長なら、何か切り捨てられたというイメージがどうしても残る。しかし、カメラの部門で成功してきた人が言えば、需要の問題が主であるのは間違いないのだが、フィルムカメラでは現在、出ているもの以上の革新的な機能を盛り込んだものは出来ないから、これ以上、新規開発の必要はないととれなくもない。実際、現行機種以上の性能が必要かと言われれば、ほとんどの人は、必要ないと答えるだろう。
 現在のところ、新聞社のインタビューの中で、新規開発が中止ということだけを示唆しているだけで、公式的な発表ではないようである。追って公式な発表があると思われる。
 しかし、「市場のニーズがある限り続ける」とは述べているものの、新規開発中止が、完全撤退に変わる日もそう遠くはないだろう。

 簡単にある程度、満足のいく綺麗な画を撮るなら、デジタルカメラを使った方が、多くのカスタマーの要求に応えることができるであろう。キヤノンはそういった多くのカスタマーに適切な製品を提供していくのが実に上手いメーカである。
 元々、キヤノンは趣味性の高いカメラではない。だから多くのユーザーはキヤノンが一番早くフィルムカメラを捨てるだろうと考えていた。ところが、新規開発の中止だけで、まだ撤退を表明しているわけではない。これだけでも、結構、立派である。

 しかし、キヤノン、ニコンという二大巨頭が、フィルムカメラの事業をマニア向けのニッチな事業と認識し、この事業の未来については積極的な展開をしていかないことを明らかにしたことは、事実上、フィルムカメラという一つの製品が、既に過去のものとなったことを意味している。
 
 数年前から、フィルムカメラは趣味性の高いカメラでないと生き残っていけなくなることは分かっていたことである。そういう趣味性の高いカメラの代表が、ライカであり、ローライであり、コンタックスである。しかし、コンタックスはもうない…。もう少し我慢して、細々と作ってくれれば、それなりに売れたと思うのに…。

 フィルムがなくならなければ良いけど、フィルムカメラの新製品が市場に出てこないというものさびしい気がする。(それでもNikon F7は出ると思う。)フジフィルムかコダックが、フィルムの需要を掘り起こすために直接、カメラを作ってくれれば一番、良いのだが…。フジフィルムがCONTAXを復活してくれないかな…。

 頑張れ!フィルム!!